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山中茂紀の競馬場絵日記

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RSS 横山典弘騎手絶好調! 4週連続重賞制覇

<<   作成日時 : 2010/02/09 15:49   >>

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 共同通信杯はゴール前人気3頭の壮絶な叩き合いとなったが、先行した最内のハンソデバンドがダノンシャンティの強襲をハナ差凌ぎ、3連勝で重賞初制覇。ダノンシャンティは出遅れて後方からの競馬となり、追い込み届かず2着に敗れはしたが、ラジオNIKKEI杯2歳S組のレベルの高さを見せた。一方、断然1番人気に支持された「関東のエース」アリゼオはハンソデバンドを見る形でレースを進めたが3着まで。最後の叩き合いで内と外から挟まれる形となり、懸念されたキャリアの浅さが響くこととなった。

 一方、シルクロードSは3番人気のアルティマトゥーレが2番手から楽々と抜け出してセントウルSに続く重賞2勝目。休養明けながら力の違いを見せつけた。ショウナンカザンは思い切った逃げが功を奏して2着確保。結局スプリント重賞ではかなり珍しい「行った行った」の決着となり、外枠を引いた人気のエイシンタイガー、レディルージュは終始外を回らされるコースロスが響き、共に掲示板にすら載ることができなかった。

 今週は伝統の長距離ハンデ重賞のダイヤモンドS。有馬記念からの出走となる菊花賞2着馬フォゲッタブル、香港ヴァーズで好勝負を繰り広げたジャガーメイル、絶好調横山典騎手が騎乗するヒカルカザブエ、昨年の覇者モンテクリスエス、万葉Sを制したトウカイトリックとG3のハンデ戦とは思えない豪華メンバーが大集結。また京都ではクラシック戦線を目指す3歳牡馬のきさらぎ賞が行なわれる。


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 ちょっと前に「有馬記念組」(1着ドリームジャーニーに騎乗した池添騎手、2着ブエナビスタに騎乗した横山典騎手)が好調と書いたが、その流れはまだまだ止まっていない。最初の6日間で8勝2着7回の全国第3位と好スタートを切った池添騎手は12日間(1回京都8日、2回京都4日)終了時点で13勝2着13回の全国第5位。シルクロードSこそ1番人気のエイシンタイガーは8着に敗れたものの、まだまだ好調を持続している。

 しかし、そんな池添騎手の活躍もかすんでしまうほどの快進撃を続けているのが横山典騎手である。最初の6日間で13勝2着7回でトップに立っていたが、12日間終了時点で24勝2着12回とほとんどペースが変わらず勝利を量産。2位の武豊騎手に7勝差をつけている。ちなみに昨年の同時期もトップに立っていたが、この時の勝利数は17勝であり、今年の量産ぶりはかなり際立っている。12日間で24勝ということは1日2勝ずつ積み重ねている計算となり、このままで行けば200勝ペースということになる。

 先週は土曜が10鞍に騎乗して2勝2着2回でメインの白富士Sは3番人気シェーンヴァルトできっちり2着。日曜は京都に遠征したため2鞍と少なかったが、メインのシルクロードSを3番人気アルティマトゥーレで制し、関西のファンの前でもきっちりと仕事した。そして前回も書いたが、1〜4番人気の高連対率はまだまだ維持しており、60回騎乗して21勝2着10回。連対率は50%を超えており、まだまだ横山典騎手の勢いは止まらない。

 さてそんな横山典騎手の好調さの象徴とも言えるのが先週達成した4週連続重賞制覇である。京成杯のエイシンフラッシュを皮切りに、AJC杯ネヴァブション、東京新聞杯レッドスパーダ、そして先週行われたシルクロードSのアルティマトゥーレまで4連勝中。ちなみに昨年も3月に中山記念のカンパニー、オーシャンSのアーバニティ、弥生賞のロジユニヴァース、中山牝馬Sのキストゥヘヴンで4週連続重賞制覇。2年連続の記録達成となっており、春先の絶好調ぶりは昨年も今年も全く変わっていない。

 ただし上には上がいる。JRAの記録は武豊騎手が平成10年の9〜10月に達成した6週連続重賞制覇。内訳はオールカマー(ダイワテキサス)、ローズS(ファレノプシス)、セントウルS(マイネルラヴ)、毎日王冠(サイレンススズカ)、京都新聞杯(スペシャルウィーク)、デイリー杯3歳S(エイシンキャメロン)+秋華賞(ファレノプシス)で、デイリー杯3歳Sと秋華賞は土日制覇。ということで横山典騎手の記録は2位タイということになる。

 この年の武豊騎手は絶好調で、年間169勝はこの時点では自己最多勝、重賞は全部で22勝! G1は3勝と武豊騎手の中では特に目立った数字ではないが、スペシャルウィークで日本ダービー初制覇、また海外でもフランスのモーリス・ド・ギース賞をシーキングザパールで制し、JRA所属馬初の海外G1制覇を達成。さらに重賞は6週連続以外でも4月5〜26日に4週連続(大阪杯、桜花賞、小倉大賞典、シルクロードS)、5月23日〜6月1日に3週連続(武蔵野S、金鯱賞、日本ダービー)を記録しており、まさに「向かうところ敵なし」状態であった。

 さて6週連続重賞制覇を記録した武豊騎手だったが、実は7週連続はほぼ間違いなしというムードが漂っていた。翌週土曜のスワンSが1番人気のマイネルラヴ、そして日曜の天皇賞(秋)は断然1番人気のサイレンススズカに騎乗。7週連続はもちろんのこと2週連続土日重賞制覇まで十分期待できる位置にあり、さらにその翌週には菊花賞のスペシャルウィークも控えており、「連続記録は一体どこまで続くのか?」という雰囲気であった。

 しかし、意外にも記録は6週で止まることになる。まずスワンSのマイネルラヴが7着に敗れ、さらに単勝オッズ1.2倍で確勝と思われていた天皇賞(秋)のサイレンススズカがまさかの故障で記録はストップ。その悪い流れは翌週も続き、土曜京都3R新馬戦のアドマイヤベガが1位入線後進路妨害で4位に降着。さらに日曜の菊花賞も単勝1.5倍の断然1番人気に支持されたスペシャルウィークに騎乗したが、逃げるセイウンスカイの影すら踏むことができず2着に敗れるなど踏んだり蹴ったりであった。

 今週の横山典騎手はダイヤモンドSで人気の一角を占めるヒカルカザブエに騎乗。さらに翌週は京都記念のブエナビスタ、フェブラリーSのレッドスパーダが控えており、当然5週、6週連続重賞制覇の期待がかかる。ところで、今回の横山典騎手の4週連続重賞制覇だが、実は1番人気馬が1頭しかいない。1番人気だったのは京成杯のエイシンフラッシュだけで、他はAJC杯のネヴァブションが5番人気、東京新聞杯のレッドスパーダが2番人気、シルクロードSのアルティマトゥーレが3番人気での制覇となっている。

 ちなみに武豊騎手の6週連続の時は1番人気馬が5頭で2番人気馬が2頭で3番人気以下の騎乗は1回もなかった。だからと言って武豊騎手の記録が簡単に達成にできるということは当然ないが、横山典騎手の記録は武豊騎手の記録とは一味違った中身の記録ということでプラスアルファの評価がされてもいいだろう。今週から昨年のリーディングジョッキー・内田博騎手が戻ってくる。果たして内田博騎手の猛追が始まるか? はたまた横山典騎手の快進撃がさらに続くか? 関東2大騎手の熱い闘いから今後も目が離せない。






PROFILE●やまなか しげき
1969年生まれ。某大学卒業後、出版社、編集プロダクションを経て、フリーとなり現在に至る。
競馬歴は21年。オグリキャップの中央入りと同時期に競馬を始め、数々の名馬と熱い時代を共にする。好きな馬はメジロライアン、アイネスフウジン、ナリタブライアン、スマートボーイ。
予想はデータ(傾向)中心で、他は騎手、コースの特徴、ローテーションなどを重視。
好きな脚質は逃げ馬。レースの大半は逃げ馬を買っているという筋金入り。
ちなみに平成4年の朝日杯3歳S以来、馬券購入を1日たりとも欠かしていない
自称「競馬界の衣笠」である。


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